アジア・フリーク(Asia Freak)

タイを中心にアジア探索の記録

【人攫い】タイ

  「人さらい」の現場。

  もう少しでさらわれるところでした。

  この動画がどこなのか分かりませんが、中国、タイなど、未だに小さな子供をさらう事件が起きているようです。

  公共バスに乗ると、子供を含む行方不明者の捜査に協力を求める広告を見ることがあります。

  「人さらい」の目的は、一昔前に巷で言われていたのは、マフィアが、さらった赤ちゃんの手足を落として、ある程度育つと、道端で物乞いさせ、収入源とするというもの。

  今でも、両足が無く長距離移動できない物乞いの人が、ある時間になるといなくなり、次の日また現れるということがあります。

  物乞いは、マフィアが収入源としてさせているので、衣食住はマフィアが保障しているといわれている。

  他の目的は、人身売買臓器売買など。

  未だに「人さらい」があることを考えると、自分で歩けるような小さい子でさえ、注意が必要です。

 

  CCTVのリポートでは、タイでは年間数百人が誘拐されており、見つかるケースは無い。誘拐された人身は、パタヤを拠点に売買されているとのこと。

  このCCTVでレポートされている内容は、今でも公共機関などで目にします。


Hundreds of kids go missing every year in Thailand

 


「人さらい」動画のfacebook投稿から
 
เกือบ ได้ ไป อยู่ แก๊ง ขอทาน ล่ะ‼️
gʉ̀ab dâi pai yùu gǽŋ KHɔ̌ɔTHaan lâ
ぐァぷ ダイ パイ ユー ぎャん コーターン ラ
もう少しで・得る・行く・(状態にある)、ギャング・乞いもらう・そうやって(当に)
→ もう少しのところだった。まさにギャングが乞いもらう(さらう)
→ まさにもう少しでギャングがさらうところだった
 
●参考
เกือบ gʉ̀ab ぐァぷ:nearly、almost、もう少しで
ขอ ทาน KHɔ̌ɔTHaan コーターン:乞う+戴く(食べる) → 物乞う

ผู้ปกครอง ต้อง ยืน ดู ไม่ ให้ ห่าง 😱😱
PHûupògKHrɔɔŋ tɔ̂ŋ yʉʉn duu mâi hâi hàaŋ
プーぽぐクろーん とん ユーン ドゥー マイ ハイ ハーん
監督者(親)・〜しないといけない・立つ・見る、〜ではない・〜の状態にする・離れている
→ 監督者(親)は立って見る、離れたところに遣らず
→ 監督者(親)は立って見るのは、離れたところではいけない
 
●参考
ผู้ ปกครอง PHûupògKHrɔɔŋ プーぽぐクろーん:人+管理する → 監督者、親

買われる子どもたち 貧困が生むアジア人身売買の地獄絵図

   2011年頃、人身取引について、20ページ程のルポルタージュ(ノンフィクション)。

  タイを舞台に、人身売買と臓器売買について描かれたフィクション映画『闇の子供たち』を観て、人身売買、臓器売買の実態を知りたいと思い、すぐ入手できた、大久保真紀 著『買われる子供たち』を読んでみた。

  貧困で、働き口もないため、性産業や人身取引に関わるようになる実態についてのルポ。

  この状況を改善するため、TRAFCORD、New Life Centre(New Life Foundation?)、アーサー・パッタナー・デック財団といった団体が慈善活動に取り組んでいることの紹介もある。

  路上で花売りをしていた子が、寄付金によって大学生となり、貧困の境遇にある子供たちに「勉強すれば物乞いしなくていい、ということを伝えていきたい」という言葉もある。

  高等教育を受ければ幸せになれるとは言えないにせよ、基本的な教育がないから、貧困の連鎖、時には命を落とす事例を、東南アジアに来て、何度も身近に体験している。

  2018年現在、未だにバンコクで目にする物乞いには、幼い子供たちもいる。

  単に寄付金を出せば解決という発想ではなく、社会の実相を認識するために、人身売買、臓器売買の実態を知ることが、まずは必要だと思う。

闇の子供たち プレミアム・エディション [DVD]
 

 

  2011年頃だったか、知り合いの友達がオーナーをしている店があるというので行ってみると、働いていたのは小学生、中学生くらい、10歳前後の子供たち。客は、日本人を含む、幼児性愛者を対象とした店だった。

  子供たちに訊くと、お父さんがバンコクに出稼ぎに来ていて、自分はお父さんにここへ連れてこられたなどと言う。

  子供たちは、店内で元気にはしゃいでいて、まるで幼稚園か小学校のよう。

  そして、子供たちに囲まれて満たされる客たちがいた。

  この店は既に閉店したが、この店の土地所有者は警察関係者だというのも実態だった。

  違法を取り締まる政府や警察が、賄賂や職権を利用して、違法産業に絡む構図は、今も健在だ。

 

  毎年、アメリカ国務省が発表している「人身取引報告書(Trafficking In Persons report : TIP report)」があり、2017年6月の発表で、日本は4段階のうち、2段階目のTier2として評価された。

  最優秀のTier1ではない理由は、技能実習生に対する非人道的対応、性的搾取などの目的での強制労働などの実態があることが理由。

  ちなみに、この報告書で「人身取引」とは、強制的に労働や性的行為をさせることと定義される。

Ref. Trafficking In Persons Report 2017

 

  タイのゴーゴーバー(A Go Go bar)や置屋で働く人たちは、基本的には、自分の意思で性産業に入ってきている。

  理由は、貧困などのほか、手っ取り早く遊びの金を稼げるからという場合もある。

  最初に約束した限度を越えて、客の要求がエスカレートして、喧嘩、殺人に至るケースは、未だにある。

  性産業にどっぷり浸かり、教育や技能習得の機会を自ら放棄して、人生を棒に振る人たちも多い。

  戦時中の慰安婦についても、論争があるが、「従軍」「強制」だったか否かという議論とは別に、性産業について、金で割り切る関係の弊害について、もっと思慮深くなる必要があると思う。

カブトガニ

แมง ดา ทะเล

mææŋ daa THalee

メーん・ダー・タレー

カブトガニ

 

2018年2月18日(日曜日)

  ノンタブリのBig Cでカブトガニ発見!

  バンコクでは、ローカルの市場などでは見かける。

  パタヤのシーフード・ビュッフェでは、食べれるらしいので、一度食べてみたい。

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  1匹169バーツ。

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  名前にカニ(crab)と付くけど、カニではなく、蜘蛛や蠍(サソリ)と同じ分類。

  • 節足動物門 Chelicerata สัตว์ขาปล้อง
    節足(ขา ปล้อง KHǎa plɔ̂ŋ 足・節)を持っている生き物(สัตว์ sàt)
    • 鋏角亜門 arthropod เชลิเซอราตา
      • カブトガニ horseshoe crab แมงดาทะเล mææŋ daa THalee
      • クモ spider แมงมุม mææŋ mum
      • サソリ scorpion แมงป่อง mææŋ pɔ̀ɔŋ
    • 甲殻亜門 Crustacea สัตว์พวกกุ้งกั้งปู
      • エビ shrimp กุ้ง gûŋ
      • シャコ mantis shrimp กั้ง gâŋ
      • カニ crab ปู puu


『 “生きた化石 カブトガニ” 〜知られざる太古の力〜 』

ホステスのタイ人妻に支えられる月収10万円男の「幸福とため息」(水谷 竹秀) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)


ホステスのタイ人妻に支えられる月収10万円男の「幸福とため息」(水谷 竹秀) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)

料金がガンガン上がる改造メーターの悪徳タクシーに注意(動画あり) | タイランドハイパーリンクス


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ニューヨーカーに学ぶ 軽く見られない英語 (朝日新書)

ニューヨーカーに学ぶ 軽く見られない英語 (朝日新書)

ニューヨーカーに学ぶ 軽く見られない英語 (朝日新書)

 

 ■内容紹介

レストランで水を頼むとき、どう言えば周囲から一目置かれるか?
ネイティブからリスペクトされるには、発音や語彙力以上に「ていねいさ」「相手への敬意」「まなざし」が重要。
ニューヨークのあちこちを旅しながら、コミュニケーションの要諦がわかる一冊。

【目次】
●第1章 まず大切な、あなたの意識を変えること
・なぜか無言のビジネスマンたち
・挨拶でわかる幸福度
・リーダーになるための訓練/ほか
●第2章 「Thank you」「Please」は忘れてはいけない言葉
・レストランで体験したこと
・子供に教える魔法の言葉
・「Thank you」が1日を明るくする/ほか
●第3章 第一印象の決め手視線と笑顔
・「王様と私」の渡辺謙さん
・社交の場で「シャイ」は禁物
・ニューヨーカーは視線で相手の力量をはかる/ほか
●第4章 ニューヨーク地下鉄の楽しみ方
・便利なニューヨークの地下鉄
・電車の中の喧嘩を目撃
・拍手をした乗客たち/ほか
●第5章 名前を呼ぶ技術
・自分の名前にこだわりを持つアメリカ人
・仕事上の付き合いならば
・トムかトマスか/ほか
●第6章 イエローキャブを乗りこなす
・料金はかなり安め
・乗客拒否にあったなら
・出頭要請/ほか
●第7章 ニューヨークの有名人たち
・お隣のテーブルにやって来たのは
・ニューヨーカーのプライド
・パチーノのサイン/ほか
●第8章 チップを自由自在に扱う
・自然にあげたくなるとき
・レストランのチップは、心づけではない
・サービス料はあなたが決める/ほか
●第9章 外国人の英語に寛大なニューヨーカー
・悪気のない笑いでも…
・外国人の日本語に対する過剰反応
・ニューヨーカーは外国人の英語に寛容/ほか
●第10章 ホームレスの人々にあげるべきか、あげないべきか
・誰も目を合わせてくれない
・自分のストーリーを語るホームレスたち
・話題になった投稿ビデオ/ほか
●第11章 フィットネスはステータスシンボル
・みんな食べすぎ
・健康の大敵、甘い飲み物
・健康管理も能力のうち/ほか
●第12章 マンハッタンの動物たち
・しつけの良いニューヨーカーの犬たち
・シェルターから来た動物たち
・働くわんこたち/ほか

【コラム】
覚えておきたいニューヨーク流英会話
・何より大事な「あいさつ」
・大人使う丁寧な言い回し
・ショッピングは会話の機会
・地下鉄では気軽に尋ねよう
・会話の中に必ず名前を
・憧れのスターに出会ったら/ほか

内容(「BOOK」データベースより)

一流の人はこんな英語をしゃべっている!上質なコミュニケーションを約束する暮らして学んだ大人の英語術。アメリカ人の英語はカジュアルと思い込んでいる日本人は多い。でも実際には、品格のある人ほど丁寧な英語を話している。ネイティブから尊敬を受けるためには、どんな言い回しをすればよいのか?ニューヨーク在住のジャーナリストが明かす洗練された英語の極意。

 

■レビュー

  英語表現集ではない。

  ニューヨーカーの考え方や振舞いを事例を通して解説しながら、誤解を生じず円滑なコミュニケーションをするのに必要な英語表現を紹介している。

  考え方や振舞いは、アメリカの中でも地域差があり、アメリカとヨーロッパでも違いがある。

  この本は、ニューヨーカーについての本だけど、タイやカンボジアなどで見かける欧米からの観光客の振舞いを、更に理解する上でも参考になる。

 

  特に興味深かった点。

 

●第1、2、3章

  アジアでは、阿吽の呼吸で、言わないことで自己主張、自己表現する側面がある。

  一方、欧米では、ハッキリ表現することで意思を示すという違いがある。

 

●第4章

  電車で女性やお年寄りなどに席を譲らなくなった若者など、他者への思い遣りが欠けてきた現代の様子と、そのことに不満をもつ人たち。

  他者への思い遣りを欠いて、自分優先の生き方をする傾向は、日本やタイなど経済発展して核家族化する社会では同じように思える。

 

●第5章

  名前の呼び方にも注意が必要。

  〇〇と呼んでくれと言われない限り、いきなりニックネームで呼ぶと、相手の気分を害す危険がある。

 

●第8章

  チップをどう考えるか。

  タイでも、チップで生活している商売形態の人たちに対しては、サービスに対して、対価(チップ)を渡して、引き続き、人間関係を円滑にすることは、大切な要素だと思う。

  本書は、ニューヨークでのチップについての解説だけど、東南アジアに限らず、ヨーロッパや中東でのチップについて理解する上でも、考え方は参考になる。

 

●第10章

  喜捨をどう考えるか。

  路上のホームレスなどに対して、喜捨をどうするかも、個人の価値観がモロに出るところ。

  何が正解かは、社会や価値観の違いもあるので、一概には言い難い。

  本書では、総じてアジア系移民は喜捨する頻度が少ないようにみえるといっている。

  でも、タイ、ラオスカンボジア仏教徒はタム・ブン(ทำบุญ)、ムスリムはザガート(زكاة)といった喜捨をする教えがあって、市民生活に根付いている。

  また、例えば、貧困地域出身で、ベトナムからバンコクに出稼ぎに来ている20歳前後の若者でも、路上で物乞いしている人を見かけたら、すかさずポケットから小銭を掻き出して渡す様子を何度も目にしている。

  本書に紹介されている通り、自分が生活できる分は確保して、余裕がある分を分けて施すという価値観は、東南アジアにもある。

  喜捨の動機は、信仰心や育った社会的背景だったりする。

  本書では、『働かざる者食うべからず』の価値観をもった日本から観光できた若者が、腕相撲をして負けたので$1をホームレスに渡すストーリーが紹介されているけど、喜捨とは、相手に何かを求めたり、見返りや対価を計算してするものではないということだと思う。

竹中先生、これからの「世界経済」について本音を話していいですか?

 目次 

第1部 世界情勢を読み解くインテリジェンス対談(日本だけが難民と無縁でいられるわけがない
安保法制成立で日本が考えていること
中国の成長が止まれば「経済難民」が日本に
世界経済に大打撃を与えかねない中東の情勢は今)
第2部 世界経済を読み解く戦略地図(世界情勢から経済への影響を読み解く
世界経済のリスクを乗り切る投資とは?
混迷を極める世界情勢の中で、日本は何をすべきなのか?
投資の世界に身を置けば、おのずと世界経済は見えてくる)
付録 外為どっとコム総合研究所「特別寄稿」

 

Review

 2018年2月8日(金曜日)

  内容は、下記の通り。

  株主、投資家を対象としたセミナーで、世界情勢の見方、行方を分析した対談は、勉強になる。

  耳を傾けるに値する評論家には、いくつかのタイプがあると思う。

  1. 現状分析し、将来を予測するタイプ
  2. 現状分析し、将来を予測し、自分の哲学、信念に基づいて憂う事態になる危険がある場合、現実的に受け入れ可能な提言・提案(ソリューション)を、「予測」という言葉で訴えるタイプ

 

  外務省出身で1のタイプは、宮家邦彦。現状分析と予測はするけど、使命感をもってソリューション提示まではしないタイプ。

  同じ外務省出身、佐藤優は、間違いなく2のタイプだと思う。キリスト教徒としての思想・哲学が強く根底にあるため、社会と世界を語ると同時に、その思想・哲学に照らして、ソリューション提示までしたいという姿勢。

 

  1のタイプは、傍観者的で無責任な発言をしがちだけど、2のタイプは、信念に基づいて、使命感をもって問題・課題に対するソリューション(解決策)を発言しようとする。

  ネット上で、佐藤優を批判している内容をみると、評論家を1のタイプとしてしか見ていないように思う。つまり、佐藤優の発言は、ソリューション提示の意図があることを理解していないことからの批判。または、価値観が違うことからの批判。

 

  2のタイプは、発言の仕方は、

  1. 問題・課題の提示
  2. このまま進むと、〇〇の事態に陥る可能性があると推測
  3. ソリューション(打開策)として、□□をするのではないかと「予測」

  この3の「予測」は、実際には、当事者が考え付いていないことかもしれない。

  そこへ、「予測」という言い方で、実際にはソリューション(打開策)を提示、訴えている。

  当然、このソリューション通りにならないこともあり、その場合は、「予測」はハズレとなる。

  でも、ソリューションの提示ということに、発言の価値がある。ソリューションを提示する意思の無い、無責任で傍観者的な「未来予測」とは、主体的に問題に取り組むという点で、対極的だ。

  この意味で、佐藤優の発言は、ソリューション提示的な意味合いで、耳を傾けると価値があるとみている。

 

  第1部では、難民問題への姿勢、中東事情、日本の安保法制と日米地位協定など、観点は勉強になる。

 

  第2部では、投資家に向けた寄稿内容だけど、ISの中東での弱体化が、ヨーロッパでのテロに繋がったという佐藤優のインテリジェンス解説が興味深い。

  人は、ある局面で命の危険を感じる程の攻撃をうける(弱体化する、四面楚歌に陥る)と、打開する局面を求めて、戦線を広げる(別のところでどうにかしようとする)というインテリジェンスの方程式があるという。

  以前、職場の先輩が話してくれたことを思い出した。

  客先の購買は、優位に立って、サプライヤーに値下げの圧力を掛けることが往々にしてある。

  サプライヤーは、戦略(Strategy)として、客先購買を八方塞がりの状況に追い込めば、こちらから売り込まなくても、客先の方から助けを求めてくる。

  その時、出口を提供すれば、可能な限り言い値でも流れ込んでくる、と。

  更に、こうも言われた。

  泣く赤子(助けを求める客)の腕を、笑ってヒネることができるか。笑って刺すことができるか、と。

  表現はグロいけど、塞ぎ込んで、タイミングを見図らってソリューション提示し、自分の方へ誘い込むという戦略は、ビジネスでは有効だと思う。

  この手法は、あくまでも戦略で、使い方によっては、非人道的なヤクザ商法にもなるので、注意が必要。

 

  付録では、各国の経済政策、貨幣のメリット、デメリットなどが分析されている。実際に投資に関わっているか、少し専門知識が無いと、読みづらい。

 

  トランプが大統領になったらという情勢の読みも、2018年2月現在、大方当たっている。

  同意できない箇所もあるけど、

全体としては、とても勉強になる本だった。