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ハノイで「ジャパン青森フードフェア」始まる(2017/1/19 08:50)
01.19 10:18 デーリー東北新聞社
青森県産品の販売促進を目指す「ジャパン青森フードフェア」が18日、ベトナム・ハノイ市のイオンモール・ロンビエン店で始まった。高い経済成長を背景に市民の購買力が向上する同国で、農林水産物を中心に売り込みを図る。オープニングセレモニーには八戸市の小林眞市長らが参加し「青森のおいしいものをたくさん買ってほしい」とPRした。
八戸のほか青森、弘前、東北、おいらせ、新郷の6市町村とみちのく銀行の主催で、昨年のホーチミン市に続き2度目。味の加久の屋やぜんぎょれん八戸食品、オフィス弁慶、柏崎青果、八戸酒類、新郷村ふるさと活性化公社など県内の17社が出展した。
セレモニーに来賓として出席した梅田邦夫・駐ベトナム大使は「前日に安倍晋三首相が訪問し、両国の貿易促進で合意したばかりだ。特に黒ニンニクやゴボウ茶など健康に良い商品は受け入れられるのではないか」と激励した。
続いて小林市長や三村正太郎おいらせ町長、みち銀の加藤政弘副頭取、県市長会から参加の宮下宗一郎むつ市長、高樋憲黒石市長が買い物客に試食品を振るまい、県産品をPRした。小林市長は「フェアをきっかけに県産品になじんでもらい、継続的な取引につなげたい」と期待を寄せた。
宮下市長は取材に「むつの食の海外展開を考えるとともに、国内の人手不足が顕在化する中で人材交流の面でもベトナムの成長力を取り入れ、両者にとって良い関係を築きたい」との考えを示した。
フェアで南部せんべいを販売した新郷村ふるさと活性化公社の田面博文部長は「値段の高さに驚かれるが、旧正月(テト)の贈答用としての需要がある。東南アジアに販路を広げる足掛かりにしたい」と話した。フェアは22日まで。
小林市長らはその後、ベトナム日本友好協会を訪問。地元の経済関係者と農林水産品の輸出や労働力の受け入れなどについて意見交換し、経済交流の可能性を探った。
【写真説明】青森県産品の売り込みを図る「ジャパン青森フードフェア」=18日、ベトナムハノイ市のイオンモール・ロンビエン店