アジア・フリーク(Asia Freak)

タイを中心にアジア探索の記録

僕たちは世界を変えることができない。But, we wanna build a school in Cambodia.

  実話を基にしたノンフィクション作品(書籍と映画)。

  日本は、戦後70年を過ぎ、飽食と自由の時代にある。

  カンボジアは、冷戦の代理戦争、ポル・ポトによる凄惨な内戦を終え、ようやく経済的に発展の兆しが見えてきたところ。

  カンボジアより先に豊かさを手に入れた日本人が、カンボジアの凄惨な歴史と現状を知り、何ができるかを模索する様子が描かれている。

  作者の葉田甲太さんは、学生時代にカンボジアで学校建設し、医者になった後も、学校の維持活動をされているとのこと。

  書籍や映画の表紙からは想像できないけど、壮絶な内戦を経て、現在のカンボジアの人たちがもつ現実を描いている。

  カンボジアは、今では、洒落たナイトマーケットでビールを飲んだり、騒げるクラブがあったり、周辺国に出稼ぎに出たり、自由に楽しく過ごす若い人たちも多く目にする。

  学校に通う子どもたちも増え、識字率も上がってきている一方で、そんな自由は無く、教育も受けられない子どもたちもいるとの話も聞く。

  太平洋戦争後、代理戦争や内戦を乗り越えて、ようやく経済的精神的な自由を得つつある東南アジアの人たちと関わる上で、改めて理解すべき現実があると気付かされる作品だった。

 

  映画を観て、十分理解はできるけど、何で泣くんだよ、という場面が何度かある。

  何かを乗り越える時、乗り越えた時に、感傷的に泣く傾向があるのは、日本人らしい描写だと感じた。

  カンボジアの人なら、悲しい時は泣き、何かを乗り越える時は力強く、乗り越えた時は満面の笑顔で喜び合うと思う。

 

  カンボジアを知る入門としてお薦め。

 


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