アジア・フリーク(Asia Freak)

タイを中心にアジア探索の記録

スラ・スラン(Sras Srang)、アンコール地鶏

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  上智大学アンコール遺跡国際調査団が活動するバンテアイ・クデイ遺跡の東向かいにある池。10世紀半ばに開削され、12世紀末にジャヤヴァルマン7世が沐浴と瞑想のために整備、使用したとされている池。

  1964年、フランス極東学院による発掘で、数個の甕棺が出土し、共同墳墓であったことが判明。

  開削から1000年を超えた今、観光客だけでなく、地元のカンボジア人たちにとっても憩いの場となっている。

Ref.

アンコール・ワットへの道 (楽学ブックス) (楽学ブックス―海外)

アンコール・ワットへの道 (楽学ブックス) (楽学ブックス―海外)

 

 

2017年12月31日(日曜日)

  バンコクから一緒に来たカンボジア人を追いかけて、29日にパタヤから急遽参戦したシェムリアップ育ちのカンボジア人に連れられて来たのがスラ・スラン池だった。

  バンコクから一緒にきたカンボジア人は、ポイペト育ちで母語カンボジア語は読み書きできないまま学校を卒業、タイ語は学校で勉強して読み書きも会話も不自由しない、超天然の不思議ちゃん。

※最近の若い人たちはほぼカンボジア語の読み書きができるし、読み書きできなくても卒業できることにビックリ。

  あとから来たカンボジア人は、シェムリアップ育ちで、タイ語も英語もおぼつかないけど、超機転が利いて人当たりもいいしっかり者。

  ここに来る前、機転が利くしっかり者が、どんなところに来るのかを、超天然不思議ちゃんに説明し、不思議ちゃんがタイ語で私に説明してくれた。

  『アンコール・ワットの近くで、食事ができて、水遊びができて、泳いだりもできる』と。

  『泳げる!?』、そんなとこあんの?と怪訝そうな顔をすると、機転が利くしっかり者も、『泳げる』ってなんだよと、すかさず突っ込んでいた。

 

  ということで、よくわからないままトゥクトゥクに乗って到着したのが、スラ・スラン池だった。

 

  溜池なので、苔も多く、衛生的に綺麗とは思えない。とても泳ぐなんて無理だろうと思っていた矢先、池に入り込んで遊んでいる子供がいた。(写真)

  しかも、ポンプがあるとおり、店じまいする時、池の水を汲み上げて店を綺麗にしている様子も見た。

 

  しかし、池の周囲にレストランがあるなんて思いもしなかった。

  アンコール地域は、地鶏が美味しい地域として、カンボジア人にも知られている。

  カンボジア人たちも、アンコールの鶏は美味しい。タイの鶏はフニャフニャしてて美味しくない。ポイペトの鶏も美味しくない。ポイペトはタイの食材だからと言っていた。

 

  メニューは、「鶏しかない」と言われた。

  そして、一緒に行ったカンボジア人が『遅い』というほどスローなオペレーション。

  前の人のテーブルを片付けてテーブルに座るまで10分。

  注文して氷と飲み物が出てくるまで15分。

  料理が出てくるまで30分。

  凄くのんびりした時を過ごした。

 

  鶏焼きは、確かに、サクサクして、適度な歯ごたえとモチモチ感があって、美味しい。

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  鶏の甘辛ハーブ炒めは、美味しい。調理法は、タイと同じ。レモングラス、ゴブミカンの葉、ショウガ、ガーリック、醤油をあえて炒めたもの。

  これは、自宅でもやろうと思う。

  普段、タイ料理もカンボジア料理も好んで食べないけど、美味しく調理された料理を食べると、だんだん自分でも料理に取り入れたくなる。既に、知り合いに手料理を持っていくと、美味しいけど日本人の味覚ではないと言われている。

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  スープは、あっさり味で美味しい。

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  客が立ち去ると鶏がおこぼれを摘みに来て、テーブルを更に散らかす。

  近寄ってきたチキンに、チキンの破片を遣ると、すかさず喰らいついた。まさかと思ったけど、チキンは共喰いする。

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