ハラールマーケット最前線
■レビュー
「ハラール」マーケットを概観する読み物的な入門書として有意義だった。
●ハラール市場
●ハラール基準
世界で統一したハラール基準が無い現状では、ターゲットとする各国の基準を別個に満たす必要があること。
細かな基準の詳解はせず、基本となる考え方の触りを、イスラーム理解の基本事項と併せて、分かりやすく解説している。
●ハラールの意義
簡単に言えば、イスラーム的には、神が定めたことだからというのが第一義で、その目的は、アルコールによって酩酊状態で理性を失ったり、喧嘩ごとを防いだりと、人間の健全な生活と社会のためだからということだ。
そのため、対象は、食以外にも、医療、物流、化粧品など、多岐にわたる。
非イスラーム国家にとっての意義として興味深かったのは、
「ハラール食とは、日本人はもとより世界中の誰もが安心して食べられる食品(P166 サラムフーズプロセッシング 町田氏)」ということ。
ハラール認証取得の過程を通じて、安全安心の食を目指す。