2016-05-25 外国語を学ぶための 言語学の考え方 (中公新書) 読書 語学 外国語を学ぶための 言語学の考え方 (中公新書) 作者: 黒田龍之助 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2016/02/24 メディア: 新書 この商品を含むブログ (13件) を見る ■レビュー 言語学の捉え方を通じて、言語を学ぶ面白さについての読み物。 「無標」と「有標」が印象的。 焼き肉で「肉」といえば牛肉を意味するのは無標。他は「鶏肉」「豚肉」のように明示するのは「有標」。 言語や文化、社会、時代などによって異なる。 「イクメン」に対する女性語彙が無いのは、子育ては女性という社会意識を意味する。 「看護婦」から「看護師」への変更は、性に関わる時代変化。 本書に無いタイ語の例では、 「肉/เนื้อ」は「牛肉」を指す。 「穀物/ข้าว」という語が「白米、飯」を意味するのは、タイ、ベトナム、中国などの米文化圏に共通。