ブラフマー
英語:Brahmā
梵語:ब्रह्मा
漢語:梵天
日語:梵天
泰語:พระ พรหม phrá phrom プら・プろ厶
機能:宇宙原理の創造
พระ ผู้ สร้าง โลก phrá phûusâaŋ lôog プら・プー・サーん・ローぐ:(聖・人・創造・世界:世の中を創造する聖人)世の中の創造神
容姿:四面四臂
๔ พักตร์ ๔ กร sìi phág sìi gɔɔr スィー・パっぐ・スィー・ごーン :(4・顔・4・腕)
持物:笏、蓮、ヴェーダ、数珠、水壺
ช้อนตักเนย shɔ́ɔn tàg nəəi ショーン・たっぐ・ヌーイ:笏、へら
ดอกบัว dɔ̀ɔg bua ドーぐ・ブア:蓮華
คัมภีร์ พระเวท khampii phráwêeth カムピー・プらウェーと:ヴェーダ聖典
ลูกประคำ lûugpràkham ルーぐ・ぷらカム:数珠
หม้อน้ำ mɔ̂ɔnáam モーナーム:水壺
乗物:ハムサ鳥
หงส์ hǒŋ ホん:白鳥
空想上の鳥で、白鳥、七面鳥、または地域によっては鳳凰などとされる。言語により、Hans, Hintha, Hintharなどの表記がある。
配偶:サラスヴァティ
พระสุรัสวดี sùrátsàwádii スらっサワディー
解説:
ヒンドゥー教の三神一体(トリムルティ:ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァ)を形成する一柱。
ブラフマン(梵)という、宇宙原理、生命原理を人格化した神。
ただし、創造神の地位をめぐっては宗派により相違があり、ヴィシュヌ派は、ヴィシュヌ神こそが宇宙の創造神だと主張し、シヴァ派は、シヴァ神こそが宇宙の創造神だと主張するため、トリムールティの思想は、ヒンドゥー教すべての宗派が共有している思想ではない。
ヴィシュヌ派は、ヴィシュヌ神の臍に生えた蓮から生まれたのがブラフマー神であり、よってヴィシュヌ神こそが宇宙の創造神であり最高神であるとする。
シヴァ派は、シヴァ神こそが宇宙の創造神だと主張する。創造神の地位をめぐって、ブラフマーとシヴァとが争った結果、怒り狂ったシヴァがブラフマーの5つあった顔のうち上向きの顔を1つ切り落として、横の四方を向く四面の顔が残ったとの神話もある。
四面の顔は、4つのヴェーダ聖典(リグ・ヴェーダ、サーマ・ヴェーダ、ヤジュル・ヴェーダ、アタルヴァ・ヴェーダ)や東西南北を象徴するとも言われる。
☆ブラフマー像
出所不明。10世紀頃の作品。(バンコク国立博物館所蔵)
☆ブラフマー像
東ジャワ美術。11世紀から12世紀頃の作品。1926年、タイ国王ラーマ7世による博物館への寄贈。(バンコク国立博物館所蔵)
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