名称 | : | Preah Ko; プリア・コー; ប្រាសាទព្រះ |
名称意味 | : | The Sacred Bull; 聖なる牛 |
建設時期 | : | 879年 |
建設者 | : | Indravarman I; インドラヴァルマン1世; ឥន្រ្ទវរ្ |
宗教 | : | ヒンドゥー教シヴァ派 |
寺院形式 | : | 平地式 |
建築材 | : | 煉瓦、漆喰 |
規模 | : | 東西約500m、南北約400m |
参考 | : | Wikipedia プリア・コー |
インドラヴァルマン1世が、神格化された3人の先王および彼らの妻たちを祀るために建造。
プリア・コーは、「聖なる牛」という意味で、この寺院に祀られている聖牛ナンディンに由来する。ナンディン牛は、シヴァ神の乗り物とされる。
本来の寺名は、「Paramesvara( パラメシュヴァラ)」であった。この名は、802年にアンコール王朝を創始したJayavarman II(ジャヤヴァルマン2世)が、死後、シヴァ神と合体し神格化した名称で、「Param(supreme;至高の) + Ish(ruler;統治者) + Vara(The Best;最善)(The supreme lord of Shiva;最高神シヴァ」という意味。
創建時は、漆喰で覆われた白い寺院であった。漆喰は、防水性や不燃性のほか、カルシウムが年月を経るにつれて二酸化炭素を吸収し硬化する性質がある。
寺院は、東側に片寄った立地で、西側はインドラヴァルマン1世の王宮跡であったと考えられる。
寺院のプランは、前後3基、計6基の祠堂が併置して建てられ、その前面には、祠堂と対置するように聖牛ナンディンが座す。
前方の3基の祠堂は、神格化された3人の先王に捧げられた。
後方の小さい3基の祠堂は、これら3人の男性の妻に捧げられた。
主要な祠堂は、ヒンドゥー教の神シヴァの象徴を備えている。
神格化された3人の先王
- Jayavarman II(ジャヤヴァルマン2世)
アンコール王朝の創始者。
前方の中央祠堂で、最も高い。
Paramesvara( パラメシュヴァラ)として神格化され祀られている。 - Rudravarman(ルドラヴァルマン)
インドラヴァルマン1世の祖父(母方)。
中央祠堂の右(北)側の祠堂。
Rudresvara(ルドレシュヴァラ)として神格化され祀られている。 - Pṛthivīndravarman(プリティヴィーンドラヴァルマン)
インドラヴァルマン1世の父。
中央祠堂の左(南)側の祠堂。
Pṛthivīndresvara(プリティヴィーンドレシュヴァラ)として神格化され祀られている。
プリア・コーがある道への案内。
案内の看板に従って通りを入るとすぐにプリア・コー寺院がある。
崩れた東楼門をくぐると、6基の祠堂が見える。
祠堂前の獅子像。
祠堂入り口。
ところどころ像が無いのは美術館や保管場所に移されたからだろうか。
それとも盗掘されたのだろうか。
劣化部分と修復部分が、不自然に混ざり合って目立ち、全体的な統一感が無くぎこちない。
祠堂内部。
祠堂入り口の碑文。
金剛像。
劣化した彫刻。
偽扉の文様。
まぐさ。中央上部からカーラ、象、シヴァ神、ナーガ。
カーラとシヴァ神。
ヴィシュヌ神の乗り物ガルーダ。