チョンクニア(Chong Kneas)〜水上の町
写真:チョンクニア(Chong Kneas)の水上学校。ベトナム語の表記がある。
■ 行き方
シェムリアップ市内から船乗り場までの往復料金:トゥクトゥクで7ドル。
船のツアー:1人25ドル。人数によって料金の違いもあるよう。
チョンクニアは、水上生活をするベトナム人のコミュニティーと言われているけど、正しくは、ベトナム系カンボジア人(国籍はカンボジアのみ)ということだろうか。
シェムリアップの中心地からトゥクトゥクで20分程で、船乗り場に着く。
船乗り場で船のチケットを買って、チョンクニアの水路を進む。
船頭が言うには、この船乗り場からベトナムのホーチミンまで行くのが、写真の船らしい。
水上生活をするチョンクニアの家々、学校、キリスト教会などを見ながら、トンレサップ湖が大きく開けるところにあるレストランで休憩し、もとの船乗り場へ戻る。
船乗り場からのツアーは、だいたい1時間30分から2時間程。
水上ツアー自体は、のんびりと楽しめた。
船頭のおじさんは、この船とともに10年、この仕事をしている。
■ 水上学校
ここでは、たくさんの子供たちから学習する機会(時間)を奪い、子どもたちを利用した商業的な構図「貧困ビジネス(Poverty business)」も垣間見れた。
船頭に
『水上学校内の様子も見たい』と言うと、
『学校見学はできるけど、Donation(喜捨、基金)が必要』だという。
折角の機会なので、寄付は問題ないと思い、学校見学をお願いした。
Donationと聞いて、てっきり、チップ(お金)を寄付するのかと思っていたら、学校の隣りにある店で何かを買って、学校の子供たちに渡すことだと言われた。
米など、十数ドルから50ドル位まで、幾つかの選択肢がある。
結局、商いする人間たちに利益が出るだけで、子供たちが勉学などに必要な経費を寄付するなどの用途に直接貢献する訳ではないと知り、子供を利用した「貧困ビジネス」であるとの思いから、腹が立った。
ただ、詳しい事情は分からないので、約束のDonationをするため、一番金額の低い米(14ドル)を買った。
学校では、子供たちが揃っており、寄付された品物が積み上げられる。
暫くすると、子供たちが揃って、寄付をするために立ち寄った観光客に感謝の言葉を言う。そして、歌などを披露する。
一日に何度も、こんなことを繰り返しているようだ。
子供たちは勉強する時間を割いて、寄付する観光客に感謝の言葉を言う。
チョンクニアの人々、子供たちを支援するために、こんな方法しかないのだろうか、と子供たちを利用した、偽善的にしか見えない貧困ビジネスの手法に、後味が悪い。
子供たちが感謝の言葉を述べ、歌を歌う隣には、教室があった。
教室を見学する観光客は誰もいない。
教室には、ベトナム語を学んでいる様子があったけど、どれくらいベトナム語能力があるのかは分からない。
■ トンレサップ湖とレストラン
レストランで飼育されているワニ。トンレサップ湖にワニはいないとのこと。
ここにもあったワニ肉と蛇の燻製。
軽く火を通して出してくれる。
ワニ肉。
近くで蛇を見世物にする子供たち。(チップ 1ドル)
■ チョンクニア・カトリック教会(Chong Knies Catholic Church)
教会付属の水上学校。
ところどころに交通標識と水位を示すポールがある。
水位が上がる雨季には、ポールの上の方まで達する。
お墓。水位が上がると水没する。
雑貨屋。
水の中を自転車で行く少年。
大きな船とすれ違うと、大きく揺れる。
船が沈んだことはないらしい。