アジア・フリーク(Asia Freak)

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「強い意思があれば達成は可能」スー・チー外相が軍部の特権を認める憲法改正に強い意欲示す


「強い意思があれば達成は可能」スー・チー外相が軍部の特権を認める憲法改正に強い意欲示す

 

  外国の侵略、軍政による圧政、民族対立、宗教紛争など、民衆の分断の歴史を歩んできたミャンマービルマ)。

  アウン・サン・スー・チー氏が、軟禁され、憲法で縛りを受けながらも、祖国を纏め、発展させたいとの熱意で政治の指揮を取っている。

  アウン・サン・スー・チー氏については、日本でも否定的な評価が多く見受けられる。

  しかし、大切なのは、ネガティブに突き放した批判をすることではなく、ミャンマー国民が期待するように、建設的に支援することしかない。

 

  質問は英語か日本語でということにも拘わらず、ビルマ語で質問を通した質問者がいて、ゲストである アウン・サン・スー・チー氏が質問を英語に要約した場面があった。

  形式的にはマナー違反ではあるが、それ以上に、ビルマ語で直接質問したいという質問者の熱意を感じた。問題山積で混沌とした国の状況の中、手探りで改革して作り上げていく際の勢い。悲観よりも強く、祖国の発展に対する希望、熱意で進むというミャンマーのフロンティア・スピリット(開拓への勢い)を質問者から感じた。これこそミャンマーの底力で、「文明開化の音がする」という状況を目の当たりにするような一幕に見えた。

 

  最後に、「報道の自由」について、「報道の責任」という認識が大切との発言は、日本にとっても言えることだ。

  無責任な報道や言論で、人を苦しめ、時に死に追いやることは、今の日本でも起きている。

  質問者の中には、日本から学ぶことは何か、との質問があったが、アウン・サン・スー・チー氏の姿勢から、日本が学べることも多いと思う。