タイのスパイス~プリック
พริก PHríg プりっぐ 唐辛子
タイ料理で欠かせないスパイスといえば、พริก(PHríg プりっぐ)。
通常、唐辛子を意味するけど、唐辛子と同様、パンチの効いた辛みがある山椒(さんしょう)や胡椒(こしょう)も、タイ語ではพริก(PHríg プりっぐ)だ。
どれも植物なので、もともとは新鮮で水分を含んでいる。乾燥させたものや、粉末状に加工したものなど、目的によって状態を示す言葉を付けることもある。
■ผง PHǒŋ ポん+〇〇:〇〇の粉末
ผง พริก PHǒŋ PHríg ポん・プりっぐ:唐辛子の粉末
■〇〇+ผง PHǒŋ ポん:粉末の〇〇
พริก ผง PHríg PHǒŋ プりっぐ・ポん:粉末唐の辛子
■〇〇+ป่น pòn ぽン:粉末の〇〇
พริก ป่น PHríg pòn プりっぐ・ぽン:粉末唐の辛子
■〇〇+แห้ง hæ̂æŋ ヘーん:乾燥状の〇〇
พริก แห้ง PHríg hæ̂æŋ プりっぐ・ヘーん:乾燥状の唐辛子
■〇〇+สด sòd ソっと:生の〇〇、乾燥させてない〇〇
พริก สด PHríg sòd プりっぐ・ソっと:生の唐辛子
粉末の場合、2つの語がある。違いは品詞。
ผง PHǒŋ ポん
名詞として「粉末」。
名詞なので、前に置く使い方と、後ろに置く使い方の2つがある。どちらでも意味に違いはない。
1.「〇〇+粉末」:粉末の〇〇
2.「粉末+〇〇」:〇〇の粉末
ป่น pòn ぽン
動詞(または形容詞)として「粉末にする」
前に置く場合と後ろに置く場合で意味が違ってくる。
1.「粉末にする+〇〇」:〇〇を粉末にする
เครื่อง ป่น พริก KHrɯ̂aŋ pòn PHríg クるアん・ぽン・プりっぐ:(機器・粉末にする・唐辛子)唐辛子を粉末にする機械
2.「〇〇+粉末にする」:粉末にした〇〇
พริก ป่น PHríg pòn プりっぐ・ぽン:粉末唐の辛子
พริก แห้ง PHríg hæ̂æŋ プりっぐ・ヘーん:乾燥状の唐辛子
พริก สด PHríg sòd プりっぐ・ソっと:生の唐辛子
พริก ไทย PHríg THai プりっぐ・タイ:胡椒(こしょう)
พริก ไทย แห้ง PHríg THai hæ̂æŋ プりっぐ・タイ・ヘーん:乾燥状の胡椒
พริก ไทย สด PHríg THai sòd プりっぐ・タイ・ソっと:生の胡椒
バンコク最大の生鮮市場クロントゥーイ市場で、100g15バーツ。
漬物や料理の味付けにすごくいいです。
พริก หอม PHríg hɔ̌ɔm プりっぐ・ホーム:山椒(さんしょう)
ちなみに、ここ数年、バンコクでよく見かける麻辣(マーラー)。鍋や焼き鳥で流行ってます
業務用マーケットMacroでは、山椒と唐辛子の粉末を合わせた麻辣粉末が売ってました。
豚肉炒め、焼きそば、漬物のスパイスとして、自宅で欠かせないスパイスです。
ちなみに、クロントゥーイ市場で聞き込みしたところ、生山椒(พริก หอม สด PHríg hɔ̌ɔm sòd)は、ありませんでした。
乾燥した山椒(พริก หอม แห้ง PHríg hɔ̌ɔm hæ̂æŋ)は、午前2時に開く店で売ってるそうです。
山椒は、各国各地域で特産の品種があり、タイ、ラオス、ミャンマーでは、
มะแขว่น máKHwæ̀n マクウェン
という山椒があります。
国、地域、方言によって、
มะแข่น máKHæ̀n マケン
など、音のバリエーションがあるようです。
タイ北部、イサーンなどで山椒が作られているようなので、バンコクでも生山椒が手に入るところがないか、引き続きウォッチです。