図説 古代文字入門
■目次
ヒエログリフ―古代エジプト
楔形文字―古代メソポタミア
アナトリア象形文字―古代トルコ
線文字B―ミケーネ文明
フェニキア文字―古代フェニキア
エトルリア文字―古代イタリア
メロエ文字―古代スーダン
古代南アラビア文字―アラビア半島
ティフィナグ文字―北アフリカ・サハラ
ルーン文字―北欧・ヴァイキング
ブラーフミー文字―古代インド
甲骨文―中国
未解読文字の世界(インダス文字、ファイストスの円盤、線文字A、原エラム文字、ワディ・エル=ホル刻文、インカのキープ、ロンゴロンゴ)
おわりに―文字と記憶
主要参考文献・図版出典文献
■レビュー
2018年6月5日(火曜日)、アラビア語、中近東、イスラーム、言語学について教わった恩師に再開。
その前日、偶然、書店で手に取った『図説 古代文字入門』の目次を見ると、恩師が執筆している項目があった。
2018年5月23日初版出版なので、タイミングがよかった。すぐ購入し、目を通した。このジャンルを趣味にする人から専門家までを対象にした読み物として、各項目(古代文字)が数ページに纏められている。
古代文字といっても、今は使われていないヒエログリフ、古代南アラビア文字、甲骨文などがあり、一方、紀元前から使われており、今、復興、普及が徐々に進められることになったベルベル語のティフナグ文字の解説もあり、興味深い内容。
タイ文字、ラオス文字、クメール文字、ミャンマー文字、梵字などが属するインド系文字ブラーフミー文字についての項目もある。
「新しい本、出版されたんですね」と、恩師に言うと、「5月末に出たばかりなのに何で知ってるの?」と驚かれた。
本当に偶然、日本へ一時帰国して本屋に立ち寄って手にしたからです。
恩師によると、6,000部発行し、売れるのでは、とのこと。
確かに、それぞれの古代文字だけでは、対象者が絞られるけど、古代文字として集めて解説することで読者の幅は広がる。一般の読者にも分かるように古代文字を解説した書籍も数少ない。
ネットで見る限り、書店によっては、既に売り切れとなっているので、買っておいてよかった。