バンコク国立博物館 秦始皇帝展、タイ美術品
秦始皇帝展
期間:2019年9月16日~12月15日
半年ほど前、改装工事が始まっていて入れなかったけど、9月中旬に再開するとの張り紙があったので、久しぶりにクメール美術を見に行ってみようと思って行くと、激混みの入場待ち。
こちらへ並べと誘導されたので、
「チケット購入の列でしょ?」と訊くと、
「そうだ」と言われたので、並んでいた。
回りの人を見ると、みんな展示のパンフレットを手にしている。
もしかして、チケット購入した後に入場するための列なのかと思い、後ろに並んでいる人に訊くと、やはりそうだった。タイあるある、時間ロス。
看板を見ると、何と中国陝西省西安の兵馬傭、その他、秦の美術品展が始まっていた。
つい2週間前に本場で兵馬傭を見てきたばかりだったので、不思議な縁。
みんなどこで期間限定企画の情報を得ているののだろうか。
普段は、美術専攻の学生や多少の子供連れ家族が見学に来ているものの、美術館、博物館が混んでいるのは初めて見た。
よくあることだけど、タイ語と中国語では、声調が異なったり、有気音や無気音が入れ替わることがある。
日本語:秦の始皇帝
中国語:秦 始 皇 Qín Shǐ Huáng
タイ語:秦 始 皇 帝 จิ๋น ซี ฮ่อง เต้ jǐn sii hɔ̂ɔŋ têe
秦
中国語では、Qín(有気音Q、上昇する第2声/チン/)。
タイ語では、Jǐn(無気音J、低く抑える上声/ジン/)。
始
中国語では、Shǐ(そり舌音、第3声/シー/)。
タイ語では、Sii(S音、抑揚なく同一音程で伸ばす平声/スィー/)。
皇
中国語では、Huáng(上昇する第2声/フアん/)。
タイ語では、Hɔ̂ɔŋ(高いところから下げる下声/ホーん/)。
帝
両語とも同じ子音(歯茎破裂無気音)、高いところから下げる声調
中国語では、Dì(第4声/てぃー/)。
※中国語ではこの語は言わなくてもいい。
タイ語では、Têe(下声/てー/)。
チケット購入の列に再度並び、入場。
今回もタイ人の振りして30バーツ。前に並んでいた中国人カップルは一人200バーツ取られていた。
通常は外国人200バーツ、タイ人20バーツ。
中国、タイ、世界の歴史を並べて、時間軸で各王朝や美術品を示したパネルがある。
みんなパネルの解説を読み込んでいる。
カメラで写真を撮っていると、係員が、カメラはデポジット500バーツを払うか受付に預けろと言ってきた。
みんな携帯でパチパチ撮っているのに、カメラだけうるさいこと言われるのに納得がいかなかったので、とりあえずカメラを鞄に仕舞い、言葉が分からない振りして無視すると、諦めて何も言ってこなかった。
หู(hǔu フー)という神話の鳥。
古代インドに由来し、クメール美術にも登場するหงส์(hǒŋ ホん:ハンサまたはハンス)という空想上の鳥(白鳥、七面鳥、鳳凰)だろうか。
先日、西安に行った際は、兵馬傭以外、美術館へ行く時間が取れず、今回、偶然来てみたら、西安から美術品が来ていたので、縁を感じる。
中国の美術品を見る機会も、なかなか無いかと思うので、本当にタイミングが良かった。
ちなみに、クメール美術を展示している建物は、未だ改装中。
タイ美術品
クメール美術品棟の向かいにある、タイの楽器、雅楽、能の展示室は拡張され、宮廷調度品やベンジャロン焼きの展示室がオープンしていた。