カンボジア 〜 遺跡観光のマナー
遺跡の保護が不十分な現状とともに、遺跡の保護に対する理解が無い観光客も圧倒的に多いように思う。
アンコール‥ワットの遺跡には、日本から訪れた森本右近太夫一房の墨書き(1632年元旦)が2箇所残っている。いわゆる「落書き」とも言えるものの、特に日本人にとっては、歴史的な価値のある墨書きだ。
しかし、配慮の無い観光客は、手でなでたり、低い位置にある経蔵の墨書きはには、寄り掛かったり足裏を付けたりしている姿がしばしば見られる。
墨書きなので、ただでさえ、湿気や苔などで経年劣化するところに、多くの観光客が人為的に損傷させている現実がある。
アンコールの壁画など、遺跡保護が行き届かないところでは、観光客の配慮とマナーが欠かせない。