ゴースト・ラボ:禁断の実験
■主演
研修医ウィー วี Wee(ธนภพ ลีรัตนขจร タナポップ・リーラッタナカジョーン;ニックネーム:ต่อ トー)
研修医グラー กล้า Gla(พาริส อินทรโกมาลย์สุต パーリス・インタラゴーマーンスット;ニックネーム:ไอซ์ アイス)
※「子音+ラ行(RまたはL+母音)」は、話し言葉ではR/Lが発音されないため、กล้า Gla(ぐラー)は、ก้า Ga(がー)と発音されている。
■ストーリー
幽霊の存在を科学的に追及してきたグラー。非を科学的だとして幽霊の存在を信じないウィー。ある時、二人はともに幽霊目の当たりにする。その後、母の死にトラウマをもつウィーは、母の幽霊に出会うことで、死後の世界と幽霊が出現することを証明するため、自分が死んで、証明実験を行おうとする。
トラウマに支配され、自ら死んで証明実験をしようとするウィーに対して、幽霊や死後の実験に巻き込んだ責任を感じたグラーは、死んで実験台となるのは自分だと言って、親友の二人は口論する。
どちらが実験台として死ぬのか。
この場面で遣り取りされる表現。
■セリフ
งั้น เอา ให้ มัน แฟร์ ไป เลย เว้ย
ŋán 'ao hâi man fææ pai ləəi wə́i
がン・アオ・ハイ・マン・フェー・ぱイ・ルーイ・ウォイ
じゃあ、取る・~させる・それ・フェア(公平)・いく・【強調】・~だぜ
じゃあ、フェアにしようぜ
★表現
เอา ให้ 'ao hâi+主語+述語+ไป pai
直訳は「(主語+述語)にさせることを取る」で、
意味は「(主語+述語)ということにしよう」。
ここでは、「それ(実験台として死ぬのを決めること)がフェアであることを取る」
→「フェアにしよう」という意味。
「フェア」は、セリフは英語の「fair フェア:แฟร์ フェー」を使っているけど、タイ語字幕では「ยุติธรรม yúttìTHam ユってぃタム:公平」となっている。
ถ้า ออก หัว กู ไป แต่ ถ้า ออก ก้อย มึง ไป
THâa ɔ̀ɔg hǔa guu pai tæ̀æ THâa ɔ̀ɔg gɔ̂ɔi mɯŋ pai
ター・オーぐ・フア・ぐー・ぱイ・てー・ター・おーグ・ごーイ・ムん・ぱイ
もし・出す・頭・俺・行く・しかし・もし・出す・尻尾・おまえ・行く
もし頭が出たら俺が(死んで)行く、でも、もし尻尾が出たらお前が(死んで)行け
コインを出して、表と裏、どちらが出るかでフェアに決めようという話し。
コインの表を「หัว hǔa フア:頭」、裏を「ก้อย gɔ̂ɔi ごーイ:尻尾」と言っている。
日本語では「表が出る」と自動詞で表現するけど、
タイ語では「頭を出す」と他動詞で表現している。
ผล ออก มา เป็น ยังไง มึง ก็ ต้อง ยอมรับ
PHǒl ɔ̀ɔg maa pen yaŋŋai mɯŋ gɔ̂ tɔ̂ŋ yɔɔmráb
ポン・オーぐ・マー・ぺン・ヤんがイ・ムん・ごー・とん・ヨーむらっぷ
結果・出る・くる・~である・どう・おまえ・~しないといけない・認める
結果がどうあれ受け入れろよ
■感想
いろいろ突っ込みたくなる展開が多い。
狂気シーンを終始散りばめるというお決まりの構成。
良く言えば研究に没頭する研修医。冷静に言えばあと先考えていないお間抜けさん。
その言い方は酷い!というセリフが気になったりしながら、強引に切り貼りしたように終わる。