お茶
タイやベトナムの東南アジアでは、お茶、ハーブなど、自然の食材を効果的に利用して健康維持を図る文化もよく知られている。
ชา CHaa チャー:tea、茶
สมุนไพร sàmǔnPHrai サムンプらイ:herb、ハーブ
お茶について、Wikipedia タイ語版では、簡潔に下記の説明がある。
ต้นชา (ชื่อวิทยาศาสตร์: Camellia sinensis) เป็น พืช ที่ นำ ใบ และ ยอดอ่อน ไป ผลิต เป็น ชา จีน
茶の木(学名:Camellia sinensis)は、葉や新芽を以って、中国茶を製造する植物である。
お茶は、「茶の木、チャノキ」と呼ばれる木から採取した葉や新芽からつくる。
チャノキは、タイ語でも、木・植物を意味する ต้น tôn という語を使って「茶の木、茶の植物」という。
ต้น ชา
tôn CHaa
とン・チャー
木・茶 → 茶の木
tea plant、tea shrub、tea tree
เป็น พืช
pen PHʉ̂ʉCH
ぺン・プーと
〜である・植物 →植物である
※ เป็น pen は、属性や要素を表す。「お茶は、植物である。植物に属する。植物という要素をもっている。」
ที่ THîi ティー:【関係詞】〜であるところの
※ ここでは、「お茶を製造するところの植物」というように、「植物」という語に続けて、どんな植物なのかを説明するために使われている。
นำ ใบ และ ยอดอ่อน ไป ผลิต
nam bai lǽ yɔ̂ɔdɔ̀ɔn pai PHàlìt
ナム・バイ・レ・ヨーとオーン・ぱイ・パリっと
導く・葉・そして・新芽(← 尖端・若い)・行く・製造する
葉と新芽を導いていって製造する
→ 葉と新芽を以って製造する
※ นำ A ไป B nam A pai B:Aを以ってBとする、Aを用いてBとする
ชา จีน
CHaa jiin
チャー・ぢーン
茶・中国 → 中国茶
『お茶の科学』によると、お茶は、
「茶」と書いた場合には茶葉や飲みもののことを指し、
「チャ」と表記したときには植物のこと、茶樹を意味する。
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お茶には、加工の方法(発酵のさせ方)により、様々な種類がある。
中でも、世界的に知られているのは、酸化発酵をさせた紅茶と発酵させない緑茶。
チャノキの葉や新芽を用いたものには、大きく6種類の区別がある。
6種類の区別以外にも、花の香りを茶葉に移した花茶や、生の葉、花、果実、根菜類なども、お茶として飲む。
■チャノキから作る6種類のお茶
緑茶:不発酵茶。日本茶、煎茶、抹茶など。
白茶:弱発酵茶。日が浅いものは薄味で、時間が立つとやや癖のある味わいになる。
黄茶:弱後発酵茶。
青茶:半発酵茶。烏龍茶など。
紅茶:完全発酵茶(全発酵茶)。
黒茶:後発酵茶。プーアル茶など。
■その他
花茶:花で茶に香りを付けたもの。ジャスミン茶、蓮茶など。
その他:薔薇、ローズヒップ、ハイビスカスティー、ベルノキ(bael)、ごぼう茶など。
ชา เขียว チャー・キアオ:茶・緑 → 緑茶
ชา ขาว チャー・カーオ:茶・白 → 白茶
ชา เหลือง チャー・ルアん:茶・黄 → 黄茶
ชา อูหลง チャー・ウーロん:茶・ウーロン → 青茶
ชา แดง チャー・デーん:茶・赤い → 紅茶
ชา ดำ チャー・ダム:茶・黒 → 黒茶
ชา หมัก チャー・マッぐ:茶・発酵 → post-fermented tea。1年などの長期間発酵させた緑茶。
ชา ผสม チャー・パソム:茶・混ぜる → Blend Tea。花茶など。
ชา ปรุง รส チャー・ぷるん・ろっと:茶・混ぜる・味 → Blend Tea。花茶など。
Ref. 茶 - Wikipedia
タイのチャイナ・タウンのヤオワラート・ソイ6にあるお茶屋。
■白茶
白茶は、抗酸化、コラーゲン生成能力の2点で、緑茶の2倍近くの効果があるそうです。
なので、早速、ヤオワラートで白茶を試飲、購入してみました。
- 白毫銀針:発酵期間が短い白茶。1キロ12,000バーツ。色が薄く飲みやすい。
- 白牡丹:白毫銀針より発酵期間が長い白茶。1キロ5,500バーツ。色がやや濃く、ほんのり癖がある。
飲みやすさでは、白毫銀針の方が、圧倒的に良かったけど、値段が高い。
取り敢えず、値段が安い白牡丹を100グラム(それでも100グラム550バーツ)買ってみることにした。
店で試飲した時は、味が濃く癖があったけど、茶葉を少なめにすると、癖もなく飲みやすい。
■花茶
ジャスミン茶(花茶)は、タイ、台湾でもよく飲まれ、コンビニでも無糖ジャスミン茶のペットボトル500mlも買える。
蓮茶(花茶)は、ベトナムの特産品として、Big C、スーパー、ローカルマーケットなどで買える。安いものだと60gあたり5,000ドンほどで手に入る。安価な蓮茶は、蓮の花だけでなく、ジャスミンで香りを補強したもので、香りも良く、十分リラックス効果もあって美味しい。
Ref.
タイでは、ハイビスカスティーは露天でもよく見かけ、ベルノキのお茶は、マッサージ店で出しているところも多い。