実際、バンコクのルンピニ公園では25日からイベント、27日夕方以降は個々に行事が始まります。
Thailand Tourism Festival 2017 in Lumphini Park | Bangkok Post: learning
各国、各地域の中華圏、中華街では、1ヶ月ほど前から人の動きが始まり、お供え物や買い出し、各地域のおせち料理の準備をしている。
ตรุษจีน trùs jiin とるっとぢーン:(新年の行事+中国)春節、旧正月
เยาวราช yaowárâaSH ヤオワらーと:中華街
バンコクにいるベトナムたちも、早いメンバーは12月最終週から帰省し始め、1月の中旬には、帰省するメンバーはほぼ居なくなった。
両親、親戚への贈り物や、仏壇へのお供え物など、それまでに稼いだお金をはたいて、バンコクで買い出しをしていた。仏壇に供えるお酒は、デザインのいいものがいいと言って、洒落たラベルのワインやウイスキーなどを買ったり、両親への贈り物で、家着として、象などの絵柄が入ったタイの薄手のズボンを買っている人もいた。
数日間の春節が終わると、またバンコクに戻ってくるといって、チマキのような食べ物など、ベトナムからお土産で持ってきてくれるらしい。
ベトナム語では、イベントを行うことについて、独特な表現がある。
まず、「食べる」は、
ăn cơm アン く厶:(食べる+食事)食事する
次に、イベントを行うことは、例えば、
「食べる+イベント名」で、イベントを行う・祝う、ということを意味する。
この 「食べる+イベント名」は、タイ語でも言う。
例えば、肉料理を断つ菜食期間に言うのが、
กิน เจ gin jee ぎン ぢぇー:(食べる+菜食)精進料理を食べる
先日、ベトナムからこんなメッセージがきた。
kjn tua chjn lo ぎーン トゥア ぢーン ロー
「ぎーン ??? ぢーン」は、「กิน จีน gin jiin ぎン ぢーン:食べる+中国」で、春節料理を食べることだと分かったけど、tuaの意味がイマイチはっきりしない。タイに居るベトナムにも訊いたけど、何のことか分からないと言う。
いろいろ調べて、「ตรุษจีน trùs jiin とるっとぢーン:春節」の「ตรุษ trùs /trùt/ とるっと」を「tua」と言っていると分かった。
タイ語「ตรุษ trùs /trùt/ とるっと」は、口語では「ら抜き言葉」で「ตุต /tùt/ とぅっと」と発音される。
大半のベトナムたちは、タイ文字の読み書きができず、音で聴き覚えているので、ベトナム語風に訛って「tua」と聴き取っているようだ。
面白いのは、タイ語もベトナム語も、音節末tの発音の仕方があるにも関わらず、リスニングできていないこと。共通の音や声調があっても、違った音で聴き取っていることは、たまにあるようだ。それでも、日本語を母語とする人に比べれば、ベトナム語を母語とする人たちには、タイ語のリスニングには有利で、半年もすれば日常生活では困らないレベルのタイ語会話ができるようになっている人は多い。
ちなみに、ベトナム語式綴で送ってきたメッセージは、正しいタイ語で表記するとこうだ。
ベトナム語式綴り:kjn tua chjn lo
タイ語:กิน ตรุษ จีน หรือ gin trùs jiin rʉ̌ ぎン とるっと ぢーン るー
2017年酉年
Ăn Tết | Hồ Quang Hiếu ft. Hoàng Rapper | Official MV
参考